会社の情報とサービスを正しく伝える

会社ホームページの作り方|必要なページ・制作手順・公開後の運用

会社のホームページは、商品やサービスを紹介するだけでなく、会社情報、問い合わせ方法、採用情報などを伝える役割があります。このページでは、ホームページを作る目的の決め方、必要なページ、ドメイン・サーバーの準備、公開前の確認と公開後の運用について解説します。

会社ホームページ制作を目的と顧客、掲載情報、制作方法、サイト基盤、公開確認、公開後運用の6区分に整理した図

会社ホームページ制作の要点

制作目的
集客、会社案内、問い合わせ、採用など、ホームページの役割を決めます。
掲載内容
会社情報、事業内容、問い合わせ方法など、必要な情報を整理します。
制作方法
自社制作、制作会社への依頼、WordPressなどの方法を比較します。
法律・信頼性
個人情報、通信販売、許認可、広告表現などを確認します。
公開後の運用
情報更新、バックアップ、セキュリティ対策を継続します。

1. 会社ホームページを作る目的

会社ホームページの会社案内、問い合わせ、サービス、採用店舗の目的と設立前後の準備時期

最初に、誰に何を伝え、ホームページを見た人にどのような行動をしてほしいかを決めます。

会社の信頼性を伝える

会社情報、代表者、所在地、事業内容などを掲載し、どのような会社なのかを伝えます。

問い合わせを受け付ける

商品やサービスに興味を持った人が、電話やフォームから相談できるようにします。

商品・サービスを紹介する

特徴、料金、利用方法、対象者などを整理して伝えます。

採用活動に使用する

仕事内容、働く環境、募集要項などを求職者へ伝えます。

店舗へ案内する

住所、地図、営業時間、予約方法などを掲載します。

商品を販売する

商品の紹介、注文、決済、配送などをオンラインで行います。

「ホームページを作ること」自体を目的にせず、見た人に問い合わせ、予約、購入など、どの行動をしてほしいのかを決めましょう。

2. ホームページを作るタイミング

会社設立前から構成や文章を準備することは可能です。ただし、正式な会社名、本店所在地、代表者、連絡先などは、設立後の確定情報を使用します。

  • STEP 1

    会社設立前

    制作目的、顧客、商品・サービス、必要なページを整理します。

  • STEP 2

    会社設立手続き中

    ドメイン候補、文章、写真、問い合わせ方法などを準備します。

  • STEP 3

    会社設立後

    登記された会社情報を確認し、正式な内容を掲載します。

  • STEP 4

    公開前

    表示、リンク、フォーム、会社情報、法律上の表示を確認します。

  • 法人口座の申込みなどで事業内容を説明するときに、会社ホームページが資料のひとつとして役立つ場合もあります。

    3. 会社ホームページに必要なページ

    会社ホームページに必要な会社概要、事業料金、問い合わせ、規約方針、許認可表示、写真やロゴの情報

    必要なページは、会社の業種、目的、商品やサービスによって異なります。一般的な会社サイトでは、次のページを検討します。

    確認 ページ 主な内容
    □ トップページ 会社の特徴、主なサービス、各ページへの案内
    □ 会社概要 会社名、所在地、代表者、設立日、事業内容など
    □ 事業・サービス紹介 提供内容、対象者、特徴、利用の流れなど
    □ 料金・費用 料金、追加費用、支払条件など
    □ よくある質問 問い合わせ前に確認したい疑問と回答
    □ お知らせ 営業情報、サービス変更、会社からの告知
    □ 問い合わせ 問い合わせフォーム、電話番号、受付時間など
    □ プライバシーポリシー 取得する個人情報、利用目的、管理方法など
    □ サイトポリシー 著作権、免責事項、リンクなどの利用条件
    □ 特定商取引法に基づく表記 通信販売を行う場合に必要となる表示事項
    □ 採用情報 募集職種、仕事内容、応募方法など

    すべての会社に同じページが必要なわけではありません。業種、顧客、販売方法、必要な許認可などに合わせて決めます。

    4. 制作前に準備する情報

    制作を始める前に、確定している情報と、まだ決まっていない情報を分けて整理します。

    確認 準備する情報 確認内容
    □ 会社名 登記された正式な商号と表記が一致しているか
    □ 本店所在地 掲載する住所と登記情報の関係を確認したか
    □ 代表者名 正式な氏名と役職を確認したか
    □ 事業内容 現在行っている事業を具体的に説明できるか
    □ 連絡先 電話番号、メール、受付時間などを確認したか
    □ 商品・サービス 内容、対象者、特徴、料金、提供条件を確認したか
    □ 許認可 掲載が必要な許可番号や登録情報を確認したか
    □ 写真・画像 掲載する権利があり、事実と一致する素材か
    □ ロゴ 正式なデータ、色、使用ルールが決まっているか
    • 未取得の許認可を取得済みとして掲載しない
    • 架空の実績や顧客数を掲載しない
    • 仮の料金を正式料金として掲載しない
    • AI生成画像を実際の商品や施工実績として掲載しない
    • 取引先や顧客の名称を許可なく掲載しない

    5. ホームページの制作方法

    ホームページの自社制作、外部依頼、作成サービス、WordPress、ドメイン、サーバーを比較する図
    制作方法 特徴 注意点
    自社で制作する 費用を抑えながら、自社のペースで制作できます。 制作、更新、セキュリティ管理を自社で行います。
    制作会社へ依頼する 設計、デザイン、実装などをまとめて依頼できます。 制作範囲、費用、納期、更新方法を契約前に確認します。
    フリーランスへ依頼する 個人の制作者へ直接相談できます。 対応範囲、保守、緊急時の対応を確認します。
    ホームページ作成サービス 用意された機能やテンプレートを使って制作します。 機能制限、月額費用、移転の可否を確認します。
    WordPress 固定ページやお知らせを自社で更新しやすい仕組みです。 更新、バックアップ、セキュリティ対策が必要です。

    制作を依頼するときに確認すること

    • 制作するページ数
    • 文章や写真を誰が準備するか
    • スマートフォン表示への対応
    • 問い合わせフォームの有無
    • 公開後の更新方法
    • 保守・バックアップの範囲
    • ドメインとサーバーの契約者
    • データや管理権限の引渡し

    6. ドメインとサーバーを準備する

    ドメイン

    ホームページの住所に当たる文字列です。例として「example.co.jp」などがあります。

    サーバー

    ホームページの文章、画像、プログラムなどを保存し、インターネット上へ表示するための環境です。

    ドメインを決めるポイント

    • 会社名やサービス名と関係している
    • 短く、読み間違いが起きにくい
    • 電話や口頭でも伝えやすい
    • 他社の商標や名称を侵害していない
    • 更新費用を継続して支払える
    • 会社が契約者として管理できる

    ドメインやサーバーを制作会社名義で契約すると、制作会社を変更するときに移管できない可能性があります。契約者、管理者、更新費用、解約時の扱いを確認しましょう。

    7. WordPressを利用する場合

    WordPressは、固定ページや投稿を管理画面から更新できるコンテンツ管理システムです。

    WordPressの主な利点

    • 文章や画像を管理画面から更新できる
    • 固定ページとお知らせを分けて管理できる
    • テーマでサイト全体のデザインを管理できる
    • プラグインで必要な機能を追加できる

    WordPressで必要な管理

    • WordPress本体を更新する
    • テーマとプラグインを更新する
    • 不要なテーマやプラグインを削除する
    • 更新前にバックアップを取る
    • 管理者アカウントを適切に管理する
    • サイトやフォームの動作を定期的に確認する

    プラグインを増やしすぎると、表示速度やセキュリティ、更新時の互換性に影響する場合があります。必要な機能だけを使用しましょう。

    8. 各ページの内容を作る

    ホームページの顧客、ページ役割、正式情報、実写真、説明画像、素材の権利確認を整理した図

    ホームページの文章は、会社側が伝えたいことだけでなく、顧客が知りたい順番で整理します。

  • STEP 1

    対象となる顧客を決める

    誰が、どのような悩みを持ってサイトを見るのか整理します。

  • STEP 2

    顧客が知りたい情報を整理する

    サービス内容、料金、利用条件、流れ、対応地域などを整理します。

  • STEP 3

    ページごとの役割を決める

    ひとつのページへ情報を詰め込みすぎず、内容を分けます。

  • STEP 4

    見出しと本文を作る

    ページの結論が分かる見出しを付け、具体的に説明します。

  • STEP 5

    次の行動を案内する

    問い合わせ、予約、購入などへの案内を配置します。

  • 会社概要に掲載する主な情報

    会社名 登記された正式な商号
    代表者 代表者の役職と氏名
    本店所在地 会社の正式な所在地
    設立日 会社の設立年月日
    事業内容 実際に行っている事業
    連絡先 電話番号、問い合わせ方法、受付時間など
    許認可 業種に応じて必要な許可番号、登録番号など

    9. ホームページに使用する写真・画像

    写真や画像は、会社やサービスの内容を分かりやすく伝えるために使用します。ただし、実際の会社、商品、スタッフ、実績として紹介する画像には、事実性が必要です。

    実写真を使用するもの

    • 実在する代表者やスタッフ
    • 実際の会社外観や社内
    • 実際の商品や設備
    • 実際の施工・制作実績
    • 資格証、許可証、証明書

    イメージ画像を検討できるもの

    • サービスの雰囲気を伝える背景画像
    • 抽象的な説明用イラスト
    • アイコンや装飾画像
    • 実物と誤認されない一般的なイメージ
    • インターネット上の画像を無断使用しない
    • 人物が写る場合は掲載許可を確認する
    • 顧客情報や個人情報が写り込んでいないか確認する
    • AI生成画像を実物や実績として掲載しない
    • 画像内の文字や数字に誤りがないか確認する

    10. 問い合わせフォームを設置する

    ホームページ公開前に確認するフォーム、個人情報、販売表示、広告表現、検索設定、会社情報の統一

    問い合わせフォームでは、対応に必要な項目だけを入力してもらいます。不必要に多くの個人情報を集めないようにしましょう。

    一般的な入力項目

    • 氏名
    • 会社名
    • メールアドレス
    • 電話番号
    • 問い合わせの種類
    • 問い合わせ内容
    • プライバシーポリシーへの同意

    フォームで確認すること

    確認 項目 確認内容
    □ 必須項目 必須と任意の項目が分かりやすいか
    □ 入力確認 入力漏れや形式の誤りを案内できるか
    □ 送信完了 送信が完了したことを利用者へ伝えられるか
    □ 自動返信 問い合わせ内容を利用者へ自動送信するか
    □ 受信確認 会社側で正常にメールを受信できるか
    □ 迷惑送信対策 スパムや自動送信への対策があるか
    □ 個人情報 利用目的とプライバシーポリシーを確認できるか

    フォームを設置しただけで安心せず、公開後も定期的にテスト送信を行い、問い合わせメールを受信できることを確認しましょう。

    12. 検索結果へページ内容を正しく伝える

    検索エンジンで上位表示されることを保証する方法はありません。顧客が必要としている情報を、分かりやすく正確に掲載することが基本です。

    ページごとに設定する内容

    • ページ内容を表すタイトル
    • ページごとにひとつの分かりやすいH1
    • 内容を整理するH2・H3見出し
    • 検索結果に表示される説明文
    • 内容が分かる短いURL
    • 画像の内容を伝えるaltテキスト
    • 関連するページへの内部リンク

    会社や店舗の情報を統一する

    会社名、所在地、電話番号、営業時間などは、ホームページ内や外部サービスで表記を統一します。情報が変わったときは、古い情報が残らないように更新します。

    • 同じ内容のページを大量に作らない
    • 検索語だけを不自然に繰り返さない
    • 他社サイトの文章をコピーしない
    • 内容の薄いページを増やさない
    • 公開後に更新せず放置しない

    13. ホームページのセキュリティ対策

    ホームページのHTTPS、更新、管理権限、バックアップ、表示確認、動作確認を整理した図

    ホームページは公開して終わりではありません。不正ログイン、改ざん、情報漏えいなどを防ぐため、継続的な管理が必要です。

    • サイト全体をHTTPSで表示する
    • WordPress本体を更新する
    • テーマとプラグインを更新する
    • 不要なアカウントを削除する
    • 長く推測されにくいパスワードを使用する
    • 多要素認証を利用する
    • 定期的にバックアップを取得する
    • 復元できるか確認する
    • フォームやサイトの異常を確認する

    管理者権限を必要以上に渡さない

    制作会社、従業員、外部担当者などへ管理画面の権限を渡す場合は、必要な範囲の権限だけを設定します。担当が終了したアカウントは削除または停止します。

    バックアップは取得するだけでなく、障害時に復元できる状態か確認することが重要です。サーバーと同じ場所だけに保存せず、別の保存先も検討しましょう。

    14. ホームページ公開前チェックリスト

    確認 項目 確認内容
    □ 会社情報 会社名、所在地、代表者などが正式な情報と一致しているか
    □ 事業内容 実際のサービスや取引内容と一致しているか
    □ 料金 料金、追加費用、税込・税別の表示が明確か
    □ 許認可 許可番号や登録情報に誤りがないか
    □ 文章 誤字、未確定情報、仮の文章が残っていないか
    □ 画像 掲載権利、事実性、個人情報、altを確認したか
    □ リンク リンク切れや誤った移動先がないか
    □ フォーム 送信、受信、自動返信が正常に動作するか
    □ スマートフォン 文字、表、画像、ボタンが画面からはみ出していないか
    □ プライバシー 個人情報の利用目的や問い合わせ窓口を確認できるか
    □ 通信販売 必要な場合、特定商取引法に基づく表記があるか
    □ セキュリティ HTTPS、更新、バックアップ、管理権限を確認したか
    □ 検索設定 検索エンジンを遮断する設定が残っていないか

    15. 公開後の運用

    会社ホームページ公開後の情報更新、動作確認、安全管理、バックアップ、利用状況、契約管理

    ホームページは、会社の状況に合わせて更新します。古い料金、終了したサービス、変更前の住所などが残ると、顧客とのトラブルや信用低下につながる可能性があります。

    頻度 主な確認内容
    随時 会社情報、料金、サービス、営業時間、採用情報などの更新
    毎月 フォーム、リンク、更新通知、バックアップ結果の確認
    数か月ごと アクセス状況、閲覧の多いページ、問い合わせ内容の確認
    年1回以上 全ページの情報、プライバシーポリシー、運用体制の見直し

    更新担当者を決める

    更新する人、確認する人、公開を承認する人を決めます。制作会社へ保守を依頼する場合も、会社情報や料金変更を伝える社内担当者が必要です。

    契約情報を会社で管理する

    • ドメインの契約先と更新日
    • サーバーの契約先と更新日
    • WordPressの管理者情報
    • 問い合わせメールの管理者
    • アクセス解析などのアカウント
    • 制作会社や保守会社の連絡先

    16. 会社ホームページに関するよくある質問

    会社を設立したらホームページは必須ですか?

    すべての会社にホームページの開設が法律上義務付けられているわけではありません。ただし、会社情報や事業内容を伝え、問い合わせを受け付ける手段として役立ちます。

    会社設立前から制作を始めてもよいですか?

    構成、デザイン、文章の下書きなどは設立前から準備できます。会社名、所在地、代表者、許認可などは、確定した正式情報を確認してから公開してください。

    会社ホームページは何ページ必要ですか?

    必要なページ数は、業種、サービス、制作目的によって異なります。ページ数を増やすことより、顧客に必要な情報がそろっていることが重要です。

    WordPressを使うべきですか?

    お知らせや固定ページを自社で更新したい場合には選択肢になります。一方で、更新、バックアップ、セキュリティ管理が必要です。更新頻度や管理体制に合わせて判断してください。

    プライバシーポリシーは必要ですか?

    問い合わせフォームなどで個人情報を取得する場合は、利用目的などを本人が確認できるようにする必要があります。実際の取得情報や運用に合わせて内容を作成してください。

    特定商取引法に基づく表記は必要ですか?

    インターネットで商品や有料サービスの申込みを受けるなど、通信販売に該当する場合に必要です。単なる会社案内サイトで必要になるとは限りません。

    AIで作った写真を使用できますか?

    装飾や一般的なイメージとして使用を検討できる場合があります。ただし、実際の人物、商品、設備、施工実績など、事実性が必要な画像をAI生成画像で代用してはいけません。

    公開すればすぐ検索結果に表示されますか?

    公開後すぐに検索結果へ表示されるとは限りません。検索エンジンがページを発見して内容を確認するまで、時間がかかる場合があります。

    公開後も費用はかかりますか?

    ドメイン、サーバー、保守、更新、外部サービスなどの費用が継続して発生する場合があります。制作費だけでなく、年間の運用費も確認してください。

    公的機関の参考情報

    ホームページに必要な表示や対応は、業種、販売方法、取得する情報、使用するサービスによって異なります。公的機関の最新情報または専門家へご確認ください。